18ステラ4000XG 完全不動 オーバーホール オートリターンについて
またもや完全不動ステラのお預かり
ラインが巻き込んでいると思うとお客様のコメント
分解点検を行うと、【内ゲリあたり】というパーツがありませんでした。
ラインは一切巻き込み0です😅
この時点で問題ない回転は取り戻しましたが、回転異音がものすごい。
このパーツ、オートリターンのパーツだと思うかもしれませんがメインシャフトの摺動ガイドを押さえる役目もあります。
これがないので画像のように摺動ガイドが飛び出てローターの裏側に刺さりロックしてました💥
たまにはリール豆知識も書きましょうか。
【豆知識】
オートリターンは壊れると言う方もおられますが、構造わかってる人ならそうは思いません。
オートリターンというのは、ただこの内ゲリ当りパーツに、ベール可動部のZ型クランクが当たって押し返すだけなんです。
壊れたと思ってしまう代表例は、フリクションリングの膨張でZ型クランクがフリクションリングを持ち上げてしまい、ローターがロックしてしまいます。
10ステラが現在多い印象です。
フリクションリング交換とグリス粘度調整で改善できます。
この箇所は番手などで様々な粘度セッティングがあります。
マニアックな話ですいません🙇♂️
参考になればと思います。
錆がまわってます。
ウォームシャフトギアに傷
目視で明らかに解るD、P⚙️も交換対象
回転異音の原因を順に取り払います。
ラインローラーもOUT
全分解点検後、付箋箇所のベアリング8点も交換になりました。
新品ギアでセッティングしていきます。
良い感じです。
調律しながら腰上まで組み上げます。
新品クォリティの巻き感に仕上がりました✨
リールセルフメンテが流行ってますが、皆様もオートリターン使わないからいいやって感じでパーツ取らないで下さいね。
不要なパーツなんてありません!
水性コーティング剤でピカピカに磨きました。
この度は、ベホマをご利用頂き誠に有難うございました🙇♂️