23ヴァンキッシュ 2500SHG オーバーホール ドラグ不具合

リールがカクつくとご依頼の23ヴァンキッシュ

普段のメンテもIOSケミカルなのでご指定されました。

素晴らしいグリスなんですがスローオシレートモデルにはずっと使用を避けて来ました。

ほぼ考えは間違いないですが、お客様も指定されているしメール相談時からケミカル使用の押しつけはできなかったことご理解くださいませ。

診断時にドラグをある程度締め、手でスプール回すとギュっギュっとグリップしました。

なめらかではないのです。

お客様に報告しましたが気にならなかった様子。

私はこの症状がカクつきにつながってるのではと強く感じます。

当初はセルフメンテで組間違いかなと考えておりました。

実際は組違いなくスプール洗浄、事前相談のデカクマ塗付後も同じ症状です。

メインシャフトやドラグキャップ内にも不具合なく、正直わかないのですがケミカルかなと思います。

ドラググリスの違いでこの症状が出たことは経験上ありません。

カクつき症状は、室内の診断ではこれ以外まったく不明です。

ドラグ使わないときの症状かドラグ出ているときのみの症状なのか、また教えてください。

ローラークラッチは非常にきれいでオイルUPのみの作業です。

内部状態です。

摺動のウォームシャフトギアに全然グリスがありません、ですので軽かったのもあります。

ドライブギアのイン側が黒く摩耗してるのがわかると思います。

クリアランスもキツイ印象です。

分解を続けます。

ベアリングは悪くないですね。

お客様が指摘されているカクつきというのがメールやり取り診断でも確認できないので、摺動はしっかりグリスアップしようと思います。

付箋箇所、ラインローラーIOSインパクト内のみベアリング交換です。

古い油脂類をすべて洗浄しました。

内部セッティング致します。


画像の様な微量で全体に極薄で伸ばします、摺動箇所や3つの中間ギアに飛ぶと困るからです。

昔のリールや大型番手にはこのグリス良いのですが、10ステラと比べてもギア面積が3倍ぐらいありますからね。

どうしても量が増えます。

調律組み上げしました。

やはり朝イチ気温7℃前後では巻き重りが出ます。

金曜に仕上げて、月、火、水曜と様子見ました。
エアコン効いて室内13℃以上になり3時間経つと軽くなります。

ケミカルの問題ですね🧐

アップデートを繰り返されているボアード METHODシリーズに手直しをお勧めしようと思います。

※エギングにご使用なので冬に釣りしなければこのままでもOKですよね!

ギアはイン側摩耗箇所があり少し感じるのですが、まだ交換までは必要ないと思います。

この度は、ベホマをご利用頂き誠に有難うございました🙇‍♂️

【2/1日追記】

お客様から手直しのご依頼となりました。

まず巻き重りは、METHOD製品セッティングによりすべて改善。

今朝の冷え込みにも動じず、かなり気持ち良い回転です。

不明だったドラグ締めこむと、ギュギュとスプールがグリップしてしまうのもデカクマからMETHOD製品に変えただけで直りました。

更に回転が良くなるとお客様がお困りの【カクつき】も判明しました。

ローターバイブですね、お父さんリールの話ですよ!

軽量化されたIOSインパクトの影響でローター回転にバイブレーションが出ております。

2年前にも19ヴァンキッシュで起きたのに忘れてました。

試しに純正のネジに変えたら少しマシになりました。

郵送物に同梱されてなかったので、ラインローラーのネジだけ純正に変えて下さい。